「子どもとことば」に
育ててもらった生活の喜びと探究心
〜50年の活動を振り返って〜
子どもとことば研究会代表
今井 和子
当研究会は、子どもと、その言葉の面白さ、不思議さに気づき、はまってしまった大人たちが築いてきた会です。若い頃、保育園で生活してきた私は、現実と超現実的な世界を、いとも簡単に行き来する子どもたちのことが不思議でなりませんでした。例えば“しぇんしぇ、おひしゃまだっこしてきたの”という2歳9か月のすみこちゃんのことです。自然界の太陽、風、花、雲にも、神さまにも、自分のことばで語りかける子どもたちに、私もいつのまにか感化され……豊かな生活をすごすことができました。そのわけを探ってみました。
講師プロフィール
20数年間、公立保育園で保育士として勤務。実践研究を積み重ね、退職後は大学で保育者養成にあたる。主な著書に『子どもとことばの世界』『集団っていいな』(ミネルヴァ書房)、『0歳児から5歳児 行動の意味とその対応』『自己肯定感を育む保育』(小学館)など。