内 容
「絵本のなかの言葉」
〜絵本の周辺について〜
 言葉は、おもてに言いあらわされた言葉通りの事柄を伝えるばかりではありません。その事柄について、話し手がどんな気持ちや考えをもっているかも同時に伝えます。また、その言葉のあとにつづけて最もいいたいことを、少しも言わずに、きっちり伝えたりもします。……言葉を理解するとは、これらのかくれた言葉をふくめて聞き分けることです。それができるようになると、言葉はたまらなく楽しいものです。(『かくれたことば(言葉図鑑8)』まえがきより)

プロフィール
五味太郎
 絵本作家。数十冊の絵本が海外でも翻訳出版されている。現在は絵本創作以外にも、エッセイなど、さまざまな分野で活躍。「みんなうんち」「きんぎょが にげた」(福音館書店)、「さる・るるる」(絵本館)、「言葉図鑑」(偕成社)、「ことわざ絵本」(岩崎書店)など作品多数。サンケイ児童出版文化賞、ボローニャ国際絵本原画賞、路傍の石文学賞など、受賞多数。